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エロゲー 黄昏のフォルクローレ

「──以後、この子に仕えて生きるように」開国から数十年、発展著しい大帝都。医者の息子だった『隅方有馬』は、唯一の家族であった父が病で急逝してしまい、天涯孤独の身となってしまう。だが父の出入り先だった帝都でも有数の名家『乙部家』に引き取られ、そこで一人娘『乙部すぴか』の従者として働くことになった。そして生まれついて体の弱いすぴかは権謀術数渦巻く乙部の本家を離れ、わずかな使用人と共に別邸に移り住み、穏やかな日々を過ごしていた。地元から単身帝都に飛び出してきた同僚の女給『阿久戸麦』すぴかと同じ女学院に通う不思議な雰囲気の女学生『弓張月子』名家烏丸家の息女でありながら現役警察官の『烏丸志乃』知人達と共に、すぴかは自分なりに楽しく過ごし有馬はそれに付き合い、支え続けていた。だがしかし緩やかに流れるのは陽の当たる時間だけだった。夜のとばりが降りればその限りではなく、命の削れる音が響きだす。何故、医者の息子であった有馬がすぴかの従者となったのか。それは──。「だって仕方ないでしょう? 私は貴方しか食べられないのだから」
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エロゲー 保健室のセンセーと小悪魔な会長

「センセー、またね」「また、あたしと素敵な出会いをしようね!」風見蒼空は、当初の予定だった一学期を過ぎ、二学期を迎えても、彩香女子学園で保健室の先生を続けていた。旅の相棒だったシロバナもまた、助手として勤めてはいるものの、ふたりはもう住まいである温泉宿――四季彩の里での同居は解消した。姉を幸せに見送った蒼空は、今後は姉のためではなく、自分のための人生を歩むことになったのだ。それを誰よりもわかっているシロバナは、自ら身を引き、蒼空を遠くから見守ることに決めた。かつて、蒼空の姉である夢歌が、そうしたように。秋は学園行事の季節であり、ラベンダー畑での校外学習や、姉妹校合同による学園祭が控えている。せわしなく時間が過ぎる中で、ある日、学園七不思議に新たな噂が加わった。それは、夜になると鬼が出るというもの。その鬼の手で、学園の校庭が荒らされているらしい。魂人の仕業と考えた蒼空は、送り人として鬼の噂を調べることになるのだった。小悪魔な会長であり、手を焼かされる教え子でもある、月森鈴と共に。ヒガンバナの花言葉は、情熱と一途、そして追想。想うはあなたひとり、また会う日を楽しみに――――
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