名画「渇望の朝」。新進気鋭の画家、若尾和馬の作品とされるが、実際には和馬の師である村山安曇の作品ではないかとささやかれていた。事実、「渇望の朝」以降の和馬の作品は精彩を欠いており、それが噂に拍車をかけていた。そんな中、若尾和馬が心不全で他界する。残されたのは、実子の恭介、二年前後妻として若尾家に入った恵、そして恵の連れ子悠奈。遺言によって、和馬の全財産を相続することになった恭介は、不仲だった恵との絶縁を謀ろうとする。一方の恵は、和馬のパトロンをやれるほどの画廊を経営しているので、経済的には問題ない。籍こそ親子だが、完全に他人の関係を続けてきた二人だけに、その決別は互いに望むところかと思われた。しかし、恵は若尾家を出て行くことを拒んだ。恵の真意を測りかねる恭介。そんな恭介に恵は信じられない提案した。「自分達を家に置いてくれるなら、悠奈を好きにしてもいい」悠奈に兄妹以外の感情を密かに抱いていた恭介の心を見透かした恵の提案。悠奈が納得するはずがないと拒む恭介に対し、恵は自信をもって告げる。「悠奈は必ず首を縦に振るわ……だって、あの娘もあなたの事……フフフ」意味ありげに微笑む恵の誘惑に抗えなくなった恭介は、半信半疑のまま彼女の提案を受け入れた。そしてその夜、生贄として恭介に差し出された悠奈は、抗いつつも一つの約束をして恭介を受け入れる。「純潔だけは、守りたいの……」最後の一線を越えないという条件で、二人は淫らな禁忌の領域に突入した。二人の変化に、恭介の恋人で、悠奈の同級生でもある鮎風芹夏は違和感を感じる。恋人の自分よりも、妹の悠奈とより親しげに接する恭介への疑念が大きくなっていく。一方、娘を犠牲にしてまで、若尾家にとどまった恵の行動も不可解さが増していく。恭介が相続した絵画に対し、異様とも言えるほどの執着を持ち、何かを調べ続ける様子がうかがえた。そんな周囲の人間も巻き込みながら、恭介は悠奈との関係を続ける。やがて、恭介と悠奈の間に変化が現れ、彼らは螺旋のごとく絡み合った運命に促されるように、さまざまな結末を迎える。性奴●の誕生、名画の真実、家族の和解、けなげな想いの成就、全ての破滅……最後に恭介と悠奈が見たものは……
▼もっとみる
恵の提案により、悠奈の肉体をほしいがままにするようになった恭介。それまで押しとどめていたサディスティックな性癖を一気に解放した恭介は、悠奈に徹底調教を施しはじめた。はじめはされるがままだった悠奈も、次第に被虐の快楽に目覚めはじめ、奴●という階段を転げ堕ちていく。悠奈を犠牲にしてまで、若尾家に残された謎をさぐる恵だが、決定的な情報はつかめずにいた。そんな状態のまま、恭介による悠奈の調教だけは進み、とうとう悠奈は恭介を兄ではなく自分の主人だと認識するまでの奴●へと堕ちてしまった。もはや悠奈という存在は恵が若尾家に留まる理由として機能しなくなっており、恭介は改めて恵に退去を迫った。目的も果たせない上、娘も奪われてしまうといった最悪の結末を迎え、絶望する恵。そんな恵に恭介は最後の提案する。「あなたがこの家に残るための方法が一つだけある……それは自らも犠牲になり、その肉体を俺に差し出すこと」悠奈を調教し尽くした恭介は、恵を義母としてではなく、新たな獲物として狙いを定めていたのだ。娘を犠牲にした良心の呵責と、真実を欲する己の欲望。恵は恭介の提案に頷くしかなかった。その日から恭介は、熟れた恵の肉体へ調教を施しはじめた。嫌々恭介に身体を開く恵。その心労は、本業にも影響し、仕事場でのミスが多くなっていた。そんな恵の変化に、恵が経営するギャラリーのスタッフの一人が気づいた。アルバイトでギャラリーに勤めている美術短大生の美坂那久瑠(みさか なくる)。ある日ギャラリーで調教されている恵の姿を目撃してしまったのだ。だが、その場で見つかってしまった那久瑠は、恭介に襲われてしまう。それをネタに脅迫され、那久瑠は恵ともども恭介の肉奴●として調教を受けることとなった。関係ない那久瑠までも巻き込んでしまった、恵の良心の呵責。憧れの存在であった恵の痴態を見せ付けられ、自らも痴態を晒す那久瑠。悠奈を巧みに操りながら、二人をそれぞれ肉奴●への階段を着実に歩ませていく恭介。若尾家の三人と那久瑠が織り成す、恥虐の宴はどんな終焉を迎えるのか……
▼もっとみる
『犠妹 〜背徳の契り〜』と『犠母〜背徳の狂宴〜』がセットになって登場!!【犠妹 〜背徳の契り〜】新進気鋭の画家、若尾和馬が心不全で他界する。残されたのは、実子の恭介、二年前後妻として若尾家に入った恵、そして恵の連れ子悠奈。遺言によって、和馬の全財産を相続することになった恭介は、不仲だった恵との絶縁を謀ろうとする。一方の恵は、和馬のパトロンをやれるほどの画廊を経営しているので、経済的には問題ない。籍こそ親子だが、完全に他人の関係を続けてきた二人だけに、その決別は互いに望むところかと思われた。しかし、恵は若尾家を出て行くことを拒んだ。恵の真意を測りかねる恭介。そんな恭介に恵は信じられない提案した。「自分達を家に置いてくれるなら、悠奈を好きにしてもいい」悠奈に兄妹以外の感情を密かに抱いていた恭介の心を見透かした恵の提案。悠奈が納得するはずがないと拒む恭介に対し、恵は自信をもって告げる。「悠奈は必ず首を縦に振るわ……だって、あの娘もあなたの事……フフフ」意味ありげに微笑む恵の誘惑に抗えなくなった恭介は、半信半疑のまま彼女の提案を受け入れた…。【犠母〜背徳の狂宴〜】恵の提案により、悠奈の肉体をほしいがままにするようになった恭介。それまで押しとどめていたサディスティックな性癖を一気に解放した恭介は、悠奈に徹底調教を施しはじめた。恭介による悠奈の調教だけは進み、とうとう悠奈は恭介を兄ではなく自分の主人だと認識するまでの奴●へと堕ちてしまった。もはや悠奈という存在は恵が若尾家に留まる理由として機能しなくなっており、恭介は改めて恵に退去を迫った。目的も果たせない上、娘も奪われてしまうといった最悪の結末を迎え、絶望する恵。そんな恵に恭介は最後の提案する。「あなたがこの家に残るための方法が一つだけある……それは自らも犠牲になり、その肉体を俺に差し出すこと」悠奈を調教し尽くした恭介は、恵を義母としてではなく、新たな獲物として狙いを定めていたのだ。娘を犠牲にした良心の呵責と、真実を欲する己の欲望。恵は恭介の提案に頷くしかなかった…。
▼もっとみる