『WHITE ALBUM2』がWindows10対応版となって登場!!■プロローグ(introductory chapter)冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――夕暮れの音楽室で俺が奏でるギターに合わせるように。隣の教室で顔も知らない誰かが奏でるピアノに合わせるように。屋上から響いてきた、鈴が鳴るように高く澄んだその声は、バラバラだった俺たち三つの旋律を繋いでくれた。始まりは、そんな晩秋。そのとき、誰かが誰かに恋をした。誰もが一生懸命だった。誰もが強い気持ちで突き進んだ。誰もが、ひたむきに、まっすぐに、正直に――心の底で結ばれ、かけがえのない瞬間を手に入れた。だからそのとき、誰かが誰かに恋をしてしまった。一足遅れの、してはいけない恋を。そして冬――降り積もる雪は、すべての罪を覆い隠し。やがて春――雪解けと共に、すべての罰を下す。■プロローグ(closing chapter)冷たい風を震わせて、歌が聴こえてきた――夕暮れのキャンパスに、誰もいない学食に、寂しげな校舎の窓辺に。三年前に凍らせたはずのあの歌が。情熱に突き動かされ、純粋な想いを綴った、欺瞞の歌が溶けてゆく。あの、三人だった冬も今は遠く、一人と一人の季節を何度も繰り返し。続きは、そんな晩秋。あの時引きちぎろうとした絆の、醜い傷痕が乾くこともなく、けれど、何かが変わる予感とともに始まっていく。寂しい二つの旋律は、互いを惹きつけ傷つけて、そしてまた、新たな旋律を呼び寄せる。もうすぐ、新しい冬が来る。あのひとといられない、そしてあいつのいない冬が。ホワイトアルバムなんて知らない。だって、もう何も歌えない。届かない恋なんてしない。だって、もう人を愛せない。
特集: Leaf特集
特集: WHITE ALBUM2【Windows10対応版】特集
◆あなたの未来は、シアワセですか?◆バーチャルアイドルなんてものも普通に活躍している、リアルとバーチャルが混在している、そんな時代。主人公・山葉奏多(やまは かなた)は、通称 M3(スリー)部という音楽好きが集まるサークルに所属していた。他にも、奏多の保護者を自称する小さい頃からの同居人・河和井玖音(かわい くおん)、変な「音」にばかり興味を示す後輩・下国明日香(しもくに あすか)など、個性的なメンバーで一杯だ。◆大規模VRフェス‘‘ピュアソングガーデン’’!◆ある日、奏多たちは近所のお姉さん・柳澤律(やなぎさわ りつ)の伝手で、このダイバで行われる大規模VRフェスのスタッフをすることになった。最新技術を使ってヴァーチャルな演出をふんだんに用いたフェス「ピュアソングガーデン」!テストも兼ねて、ひと足先に体験させてもらえるって矢先、目の前に現れたのはフェスの目玉なバーチャルアイドル「アイ」だった。◆キミと、未来を見つける◆と思いきや、自分は未来から来た星野いろは(ほしの いろは)だと言い出したアイにそっくりな美少女。妖精みたいな羽根をつけた女の子・すずまで現れて―アイが居ないおかげでフェスの予定は滅茶苦茶!何とか予定通りに開催するために、いろはを代役に立てるしかない!その場に居合わせた奏多たちは、成り行きで未来予測システムを使った作曲とステージパフォーマンスをアシストしていくことに。◆この夏、世界は楽園になる!◆ついにピュアソングガーデンが華々しく開催され、いよいよフェスの目玉であるVRアイドル・アイのライブがスタートする。大盛況のままにステージを終えようとしたその時、警報が鳴り響き、予想外のエラーが発生!VRアイドルたちがダイバ中のそこかしこや空にまで大量発生し、勝手にパフォーマンスをしだして。果てしなく、にぎやかで、騒がしいフェスティバルのような毎日がはじまる!
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主人公・対馬馨(つしま・けい)はかつては有名な進学校に通っていたが、とある事情で中退。今は定時制に通っている。『親の後を継いで医者になる』という最短のレールからは外れたものの、まだまだ挽回可能。ただ、最近は『それでいいのだろうか?』と考えつつある。定時制で出会った、これまで周りにいなかった多種多様な人々。世界には自分が知らないものが沢山あるんだと実感させられた。……なのにまた、戻ってしまっていいんだろうか?僕は本当に、医者になりたいんだろうか?それが僕の、この対馬馨という人間の、生まれてきた目的なんだろうか?そんな中、市の懸賞に応募した小説をきっかけに、音楽プロダクションの社長・八木原から『うちのバンドの遠征に同行してレポートを書いてくれないか』という依頼を受ける。取材先はかつてはメジャーでも活動していたバンド『花鳥風月』。そのリーダー・花井是清はかなりの変わり者で、馨に対して『音楽なんてろくなものじゃない』と音楽の無意味さをこんこんと説く。そんな花井に戸惑いながら参加した初めてのライブで、馨は花鳥風月の音楽に心を奪われてしまう。数日後、初めてのライブの感動を忘れられない馨の元に届いたのは『花鳥風月解散』のニュース。突然の解散に納得いかない馨は花井を説得に向かうものの、議論は平行線でらちが明かない。その後も顔を合わせるたびにバンド再開を求める馨に、花井はこう言う。『馨君、きみがおれのかわりにロックをやらないか?』
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